資産形成を成功させるコツは2つだけ

スポンサーリンク
ゼロからの老後資金づくりの始め方
sorairobird's photo by photo-ac
この記事は約14分で読めます。
永積キクコ
永積キクコ

どーもー、永積キクコです。

老後資金を積み立て投資でつくれないかなと考えたとき、どうしたらうまくいくのか誰もが気になるものですよね。

シリーズ初回は、資産形成を成功させるためのカギになるポイントを2つ、お伝えしたいと思います。

でも老後資金について本当に考え出したばかりの人は、おトクな制度についてご存知ないかもしれません。なのでまずは、基本の制度について解説します。

もうiDeCoもつみたてNISAもよく知ってるよ!という人は一章とばしてお読みください。

この記事はこんな人に役立ちます
  • 老後資金のことを真剣に考え始めた人
  • 積立投資を始めたいけどよくわからなくて一歩踏み出せない人
  • つみたてNISAやiDeCoを始めるおトクなやり方が知りたい人

二大積み立て制度、つみたてNISA(ニーサ) vs iDeCo(イデコ)

まず老後資金を積み立てるなら、真っ先に活用を考えるべき制度はつみたてNISA(「少額投資非課税制度」のつみたて版)かiDeCo(個人型確定拠出年金)です。

ざっくり言えば、60歳まで掛け金を使えないと困るならつみたてNISA、大丈夫そう、どうにか耐えるということならiDeCoがおトクな場合が多いでしょう。もちろん併用も可能です。

つみたてNISAのメリット・デメリット

つみたてNISAは運用益、つまり儲かった分への税金が一切かからないのがメリットです。

非課税枠は毎年40万円を上限に、20年間積み立てることができます。この積立金への非課税期間も20年間です。

金融庁の図がわかりやすいので引用します。投資可能期間は2018年を基準にして2037年までとなっていますね。*

資料:つみたてNISAの概要(金融庁)

税制上は、20年が経ったら運用益を含めて元本(元手のお金)とみなしてもらえます。なので買い付けた商品が20年後に値下がりしていたらなんの得もありません。じゃあ20年経つ前に違う商品にしておこう、と思っても最初に買った金融商品を売ったらもうその免税枠は終わりです。これがつみたてNISAのデメリット。

ただ実際には、20年経てば複利効果(後述します)で滅多なことでは元本割れしなくなりますけどね。

iDeCoのメリット・デメリット

一方、iDeCoは運用益が非課税なだけでなくスイッチング(商品の乗換え)も可能です。そしてなんと言っても掛け金(商品を買い付けたお金)が所得税・住民税から控除されるのがおトクなポイント。

控除というのは「この分の収入には税金をかけないであげますよ」ということです。

何らかの収入がないと掛け金は払えませんよね。そして収入には通常所得税と住民税がかかります。しかしiDeCoの掛け金分は、税をかける対象から外してくれるわけですね。これで年間数万〜数十万円の税金を浮かせることが可能です。

もらうときは退職控除や年金控除の範囲内なら控除されます(運良く範囲外になったらその分の所得税・住民税は取られます)。

デメリットは60歳まで引き出せないことと、NISAと違い維持費等の手数料がかかること。しかしおトク度で言えば、税金が安くなる上非課税で投資ができるiDeCoに軍配が上がります。もちろん収入にもよりますが。

収入がないとせっかくの控除が生かせないから、手数料のないつみたてNISAの方が良いのね

永積キクコ
永積キクコ

つみたてNISAは将来控除の範囲外になる心配もありません。ただしスイッチングができないことには注意してくださいね

立場の違いがiDeCoの注意点

iDeCoの注意は、人によって加入の可否や掛け金の上限が違うところです。

企業型の確定拠出年金(企業型DC/401k)や確定給付型年金に加入している人は、iDeCo加入が可能か勤め先に確認をする必要があります。ポイントは、企業年金規約で個人型の運用が許されているかどうか

企業型確定拠出年金だけの人は月20,000円まで、それ以外の人は月12,000円までならできる可能性があります。人事部や総務部に問い合わせてみてください。

面倒ではありますが、iDeCoを始めるならどちらにしろ会社に記入をお願いする書類が一枚出てきます。会社と関わらずには始められませんのでここは一歩、老後のために踏み出すことをおすすめします。

ちなみにiDecoはできなかったとしても、企業型確定拠出年金の増額はできる場合があります。うちの夫は問い合わせたらこのパターンでした。

それ以外の人は、60歳未満で国民年金(厚生年金を含む)を今現在払っていればiDeCoが使えます。過去に未納付があるかどうかは問われません。

iDeCoの上限額は、以下のように国民年金をどの立場で納付しているかによって決まります。

第1号被保険者
自営業(個人事業主)
・掛け金:毎月5,000円~68,000円(国民年金基金との合算)
第2号被保険者
民間の従業員、法人経営者(会社役員)など
・掛け金:毎月5,000円~23,000円
公務員
・掛け金:毎月5,000円~12,000円
第3号被保険者
第2号被保険者の被扶養配偶者(専業主婦など)
・掛け金:毎月5,000円~23,000円

50代の人は、通算加入者等期間(運用のみの期間を含む)が10年にならないと受給開始ができませんので留意してください。「通算」ですので企業型確定拠出年金の加入期間も含みます。

第1号の人は国民年金基金との合算で上限が決められています。月68,000円がiDeCoに拠出できるのは自営業者の強みです。できる限りiDeCoに拠出することをおすすめします。

自分がどんな年金に加入しているのかわからない人は、確認方法をわかりやすく解説してくれている記事がありましたので参考にどうぞ。

企業年金|知るぽると
企業年金とは一言でいうと、企業が社員に対...

これに対し、つみたてNISAはどんな立場でも年間40万円までという上限のみです。その年の1月1日に二十歳以上であれば誰でもOK。

うちは両方始めて、さらに銀行口座に眠らせているお金を何割か投資信託に変える計画です。いや、お金がありあまってるんじゃなくて子どもができなかったからね。子どものいる家庭はジュニアNISAもご検討を。

自営業者は「小規模企業共済」や「中小企業セーフティネット」も合わせて検討しましょう。 高い節税率や担保なしに借金できるなどまた違ったメリットがありますので、これらの制度をNISAやiDeCoより優先した方が良い場合もあると思います。

あと将来海外への移住を計画している人。移住するとiDeCoも国民年金も受給できませんのでご注意ください。

資産運用を成功させるカギ

では、つみたてNISAやiDeCoを使って何を買うか。月にいくら掛け金を払えばいいのか。
初めてだとよくわからなくて戸惑っちゃいますよね。

初めて資産運用を考えるなら、NISAやiDeCoの枠にとらわれずきちんとアセット・アロケーション(資産配分)を考えることを強く勧めます。

資産のどれくらいは投資に当てられるか、そのうち株は何割、債券は何割、不動産は?純金は?そして何割現金で持っておきたいのか。そうした配分のことですね。(アセット=資産、アロケーション=配分)

私ははじめNISAとiDeCoの枠内で何を買うか「だけ」考え始めましたが、三日三晩取り組んでも全くもって決まらず。いくら候補を比較しても、どれだけ検索してみても「本当にこれでいいのか?」という疑問が湧いてしまいどうしても「これでいこう!」と思えなかったのです。

何を買うか決めるのって、けっこう難しいのね

永積キクコ
永積キクコ

どのくらいのお金を投資に回すか、本当に良いファンドはどれか、少ない知識で悩むとキリがなくなっちゃうみたいです

検索すると、100%株でいいという意見もあれば、初心者は債券を多くするべきだ、いや放っておきたいならバランスファンド(最初から決まった割合を勝手に調整してくれる投資信託)がいい、などとにかく色々な意見があります。そりゃそうですよね、だって正解ないんだから。

極め付けには、投資大好きな兄に相談して「積み立てて何が楽しいの」なんて言われてしまいました。

自分が納得できていないと、リスクを取る選択って難しいんです。もし周りの言う通りにしたとして、いざ大きな値下がりが続いたら果たして平常心でいられるでしょうか。

想像してください。自分が今まで積み立ててきた資産が半値になることを。

市場は大混乱。早く売り抜けないと大変なことになる。もう株価が上がることはないかもしれない。このような空気感の中では最悪、底値で損切り(損失を確定してそれ以上の損失を防ぐこと)してしまうことだってあり得ます。

こわい…投資は少額でいいかも

永積キクコ
永積キクコ

老後資金は大丈夫そうですか?

うーん、大丈夫じゃないなぁ

怖くなるのはもっともですが、かといって100%元本保証の商品に投資するなら老後資金を「つくる」のは難しいですよね。それに元本保証の商品でも現金でさえも、実はリスクがしっかりあります。(後半の回に詳しく解説します。)

老後資金をつくるには、やはり相応のリスクがあります。そしてそのリスクに私たちは耐えなくてはなりません。

ですから資産形成の成功には、納得という裏付けを持った胆力が必要不可欠だと、私は思います。そしてその納得を得るためには、自分に合った資産配分を真剣に考える必要がある、というわけです。

投資の成績はアセットアロケーションで9割決まるとした有名な論文もあるくらいです。このシリーズではそのアセットアロケーションを中心に、投資初心者を念頭に丁寧に解説をしていきます。

資産形成の成功には、納得できる資産配分がとにかく大事なのね

しかしその反面、早く始めることも同じくらい大事です。時間を味方につけることが、資産運用を成功させるもう一つのコツだからです。

つみたてNISA、iDeCoはいつから始めるべき?

資産形成成功のコツは、私が思うに二つあります。

一つ目は今お伝えしたように、納得できるリスクを取っていること
もう一つは、早く始めて時間を味方につけることです。

時間に頼るいちばんの理由は、リスクヘッジ(リスク回避)の基本は分散だからです。投資する金融資産、地域、通貨、そして時間など、分散させることによって効果的に値下がり時のダメージを軽減することができます。

有名なドル・コスト平均法(毎月など一定期間毎に同額で買い付ける)なら、値下がりした時には購入できる口(株などの単位)の数が増え、値上がりしたらそれは減ります。

これはダメージ軽減だけでなく、分散させることで底値を逃さないなど確実に利益を上げる効果が高いです。ドルコスト法については以下でわかりやすく解説してくれています。

定額購入法(ドル・コスト平均法)
これから資産運用を始めたい方へ!投資の仕組みや金融商品の選び方、リスクの減らし方など、初心者が知るべきことをわかりやすくご説明しています。“お金を活かすための知識”を正しく身につけられるよう、一緒に学んでいきましょう。

次に、複利の効果。アインシュタインが人類最大の発見と言ったとか。

元本に利息がつくと、翌年には「元本+利息」(元利金)に利息がつきますね。これを繰り返すと時間が経過すればするほど利息の上がり方が飛躍的に高まるのです。このようにして得られる利益を複利と言います。

こうして元利金が増えるということは、そもそもの元本を割るリスクがそれだけ低くなっていくということ。株などは分配金を必ず再投資するイメージです。

以下の図を見てください。青が元本(再投資をしなかった場合)、黄色が複利の効果で増えた分です。時間が経過するにつれ、黄色部分の増え方が大きくなることが見て取れますね。

※金融庁「資産運用シミュレーション」を使用

この図はつみたてNISAのほぼ上限、月33,000円を4%の利回りで20年間積み立てた場合です。20年なら利回り4%でも1.5倍を超える資産になっています。もちろん金融資産そのものの値動きもありますので、投資はこのグラフのようにはいきませんけどね。

つまり早めに積み立て始めることによって、時間分散と複利の効果を最大限に使うことができる。するとリスクを効果的に軽減できる上に、利益をより高める可能性を享受できるわけなのです。

ちなみに私のハンドルネームは「永〜い積み立てが効く!」という意味で「永積キクコ」だったりします。積み立て期間が長ければ長いほど、積み立て投資で成功する可能性が高いと広めたくて付けました。

早く始めるだけで成功しやすくなるのね!

永積キクコ
永積キクコ

その通りです。

投資というとタイミングが大事だと思っている人も多いですが、長期積み立てに関してはこれは間違い。プロがさまざまに調査・分析して運用するアクティブファンドと言われるものより、機械的に市場の平均値と連動させたインデックスファンドの方が8割がた成績が良いのが実情です。

インデックスとは、指標のこと。
日本の株なら日経平均株価とかTOPIXとか、市場を捉えるために割り出されている指標があります。これに連動して値動きするように作られたファンド(投資信託)がインデックスファンドです。

あまり手がかからないためにアクティブファンドより運用コストが安く、その分だけ利益も上がりやすいわけです。

いくらコスト差があるとはいえ、プロが運用してもインデックスよりいい成績にはほとんどならないのです。初心者がタイミングを見計らったところで効果は知れている。下手に相場を気にして売り買いを行うよりも、時間を味方にする方が余程利益が増えやすいのですね。

プロでもタイミングをつかむことは難しいのね。

だからとにかく早く始めることが、資産形成の成功を大きく左右するのです。

また、 iDeCoは積み立てできる期限が60歳までと決まっていますから、限度額で積み立てるならば早めに始めて元本を増やしておきたいところです。(運用は70歳まで可能です。)

そこで、投資する商品が決まっていなくともiDeCoをとりあえず始める裏ワザがあります。

iDeCoを早く始める裏ワザ

その裏ワザとは、ともかくiDeCoの定期預金に拠出を始めること。(保険系も元本保証型ですが、途中解約すると元本割れすることがあります。)

iDeCoはスイッチングが自由にできます。たまに信託財産留保額(投資信託を売る手間賃)のかかる商品がありますが、他には手数料等何もかかりません。拠出だけ先にしておけば、好きな商品に後からいつでも配分できるというわけです。

私はアホなので資料を取り寄せておいて二年以上放置してしまったことを本っ当に後悔しています。ですのでこれを読んでくれている方々には、面倒だなと思うでしょうがとにかく始めることを強くおすすめします。スイッチングはネットで簡単にできますからね。

証券会社にお世話になるのが初めてだと、申し込みもちょっとハードル高いもんね。

永積キクコ
永積キクコ

書類がきても放置しちゃう人もよくいるそうですよ(私もやってました)。とにかく進ませるのは大事です

デメリットとしては、証券会社によってラインナップが異なるために「あっちの会社にしとけば良かった!」となる可能性があること。iDeCoは複数の証券会社ではできないんです(一応移管はできます)。

ただ、投資初心者は私も含めほとんどの方がインデックスファンドか(インデックスを組み合わせた)バランスファンドを選ぶことになると思います。

指標が同じインデックスファンドはいくつもあるため、コストを比較して選ぶのが定石。各社はこのコストを下げようとしのぎを削っており、最安のファンドはどんどん入れ替わっています。ラインナップの充実した証券会社なら、バランスファンドもほぼ同じような商品が揃っています。

そんなわけでとりあえずはiDeCoの取り扱い本数が多い会社にしておくのが最善でしょう。(証券会社とiDeCo取り扱い本数については次々回。

私のおすすめは、iDeCoもつみたてNISAも楽天証券です。楽天銀行との併用がオトク、且つ銀行も同時に申し込むとキャンペーンでおトクですので一緒に検討をおすすめしています。

実はiDeCoを始められるまでには申し込みから二ヶ月ほどかかります。ネット証券であっても申込書を送ってもらうだけで数日かかりますから、とりあえずはネット上で申し込みをして申込書を送ってもらいましょう。

ちなみにNISAの取引ができるまでにも、口座開設申し込みから一週間ほどはかかります。

投資を始める前に知るべきこと

では次回は、証券会社を選ぶポイント…をお伝えする前にもう一つだけ伝えさせてください。

あまり知られていませんが、iDeCoは場合によって確定申告が必要になってしまうことがあります。税金のことを知らずに損をするパターンもあります。

そこで次回は、証券会社を比較する前に投資をするなら押さえておくべき税金について先に伝えさせてください。次回は短くキュッと解説しますので。

関連記事です。

とにかく早くやった方が良い、と言われても何となく踏ん切りがつかないという人、いますよね。こちらの記事で老後資金についてちょっと向き合ってみてはいかがでしょうか。

以下の記事では楽天証券の特典をまとめ、おトクな申し込みの順番を整理しました。楽天証券が気になったら役立ててください。

 

*現行では投資可能期間が2037年までで終了となるが、投資時期に関わらず20年間の投資期限が確保できるように調整に入っている。出典:つみたてNISA延長へ 投資期間20年を確保:朝日新聞デジタル

参考・参照:
つみたてNISA : 金融庁
iDeCoの概要 |厚生労働省
個人型確定拠出年金ナビ(iDeCoナビ)~イデコ加入ガイド~

 

ゼロからの老後資金づくりの始め方シリーズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました