銀行が「口座維持手数料」導入検討って何でなの?私たちはどう対策すべき?

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どーもー、永積キクコです。

さて大手銀行を中心に、「口座維持手数料」の導入を検討しているというニュースが話題になっています。驚きのニュースですね。

これって、私たち庶民がお金を預けていたら手数料が取られるってこと?

そうです。何だか理不尽な気がしますよね

今回は、その背景とそんなことになったらどうすれば良いのか、対策をお伝えします。

「口座維持手数料」導入検討の背景

今回のニュースは、経営の苦しい銀行各社が、大手を中心に口座維持手数料の導入検討に入っていることを報じられたもの。

口座を持っているだけでお金のかかってしまうこの手数料は、海外では少なくないものの日本で見かけることはほとんどありませんね。見かけるのは米国系のシティバンクを吸収した、SMBC信託銀行プレスティアくらいではないでしょうか。

そんな日本でなぜ、突然導入の言及が始まったのか。背景を見てみましょう。

異次元の金融緩和

民主党政権が終わり、第二次安倍政権で日本の金融政策は大転換が図られました。事業仕分けを始めとした緊縮政策から、大規模な金融緩和にその舵を切ったのです。

これが、いわゆるアベノミクス の「異次元の金融緩和」というやつです。

金融緩和とは、簡単に言うと世の中に出回るお金を増やしましょうということです。量的緩和質的緩和の二つがあります。

量的緩和は日本円の通貨発行権を持つ日本銀行(日銀)が一生懸命通貨を供給すること(マネーサプライのアップ)でなされます。

通貨そのものが世の中に増えたら、単純に考えて通貨の価値が落ちちゃいますよね。つまりこれはインフレを起こすための金融政策です。

質的緩和は金利の引き下げ(利下げ)という形で行われます。借金するときの利息が少なくて済む一方で、銀行に預金をしていても付く利子が少なくなります。

つまりお金を預けるよりも使った方がおトクな状況にするということです。ということで、これは景気対策の代表的なものです。

でも利下げは限界があるね。ゼロになったらもう無理だから

と思いますよね。それが違うんです。

3年以上マイナス金利の続く金融機関

2016年1月に日銀が打ち出したのは、マイナス金利政策と呼ばれるものです。これは銀行が日銀にお金を預けていると付く利息が、ある額からマイナスになるということ。一定額以上預けていると罰則がある金利ということで罰則金利と言われます。

日銀の口座は金融機関でなければ作れませんから、庶民には関係のないことのように感じていた人も多いかと思います。しかし、このマイナス金利によって銀行の方は経営の見直しを迫られることとなりました。

実はこのマイナス金利政策が始まるまでは、銀行が誰かにお金を貸すより日銀にお金を預けておく方が金利が良かったのです。

罰則金利が付くとなれば、銀行は代わりになる利回りの良い預け先(貸し出し先)を見つける必要がありますね。さもなければ銀行の経営状況が悪くなることは必至です。

しかし利回りの良い預け先などもちろん簡単には見つかりません。ですから銀行各社は経営状況を改善するため、手数料を上げたり人員を削減したりと試行錯誤をしているわけです。

そこに金融緩和の手段が限られてきた日銀が、マイナス金利の追加緩和を実施する可能性を示唆しているんです。*1 こうなったら、銀行も今までの手数料だけではとてもやっていけない。

今回の口座維持手数料導入検討のニュースは、私たち庶民もついに目に見える形でマイナス金利の影響を受けるようになるということなんです。

どうやって対処すればいいの?

銀行に預ける理由は?

そもそも、銀行にお金を預ける利点とは何でしょうか。

好きな時にATMで下ろせるし、色々な支払いを引き落としにできること。かな?

振込みが必要なときは減ったけど、まだまだできないと困るな

そうですね。銀行がダメなら証券口座だ、思った人は一定数いるでしょうけれど、単純に置き換えるわけにはいかないですよね。

では、ネット銀行ならどうでしょうか。

店舗のある銀行は総じて手数料が高いです。特に今は、マイナス金利の影響で尚更ですね。

しかしネット銀行なら別です。実店舗や人員配置のコストがないことに加え、おトクなことが具体的に見えないと選んでもらえないのがネット銀行の宿命。手数料をはじめかなりの経営努力をしている印象です。

中でもおすすめなのが楽天銀行です。ハッピープログラムというシステムがあり、入金時にも出金時にもポイントがつくことを知ったときは驚きでした。(ポイントがつくと同時に手数料のかかる場合もあります。)

他の銀行から振込みがあったとき、引き落としがあったとき等にもいちいちその度ポイントがつきます。

でもネット銀行ってATMで手軽に下ろせるの?

楽天銀行はゆうちょ銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、コンビニ銀行にセブン銀行など、提携ATMが十分にあります。

そして何よりおすすめなのが、楽天銀行では普通預金で0.1%の利息が付く制度があることです。これはメガバンク各社の100倍にもなる利息(2019年8月現在)であり、国債を買うよりも利回りが良いです。

ネット銀行なら口座維持手数料が導入されないという保証はありませんが、0.1%の利息であれば100万円預けていたら一年後に千円になります。手数料は月100円程度が予想されていますから、手数料分をペイできる可能性は高いでしょう。

新口座を作る前に、今ある口座の整理もしましょう。忘れていた口座から口座維持手数料を引かれて最後に消滅してしまうようなら、これはただの損ですから。

資産運用のススメ

生活に必要なお金に関しては、たしかに銀行が必要ですね。しかし貯金についてはどうでしょうか?

手数料でどうにか経営状況を良くしようとするという方向性の銀行に、貯金を預け続けることも考え直した方が良いかもしれませんね。

確かにそうかも。なんだか不安になってきたよ

背景から考えると、メガバンクなど主要銀行は間違いなくお金を持て余している状態です。つまりこれ以上お金を預けてほしくないわけです。

私感ですが、今ある預金も何だかんだと「うちでローンを組めば口座維持が無料になりますよ」「うちで投資信託を買えば〜」と手数料無料のダシに使われそうな予感がします。ゆうちょ銀行によるかんぽ生命の不正販売は記憶に新しいですね。

大きい銀行だから安心、というのはもう昔の話ではないでしょうか。

証券会社の口座にお金を預けると、基本的にはMRFというファンド(投資信託)によって自動的に運用が開始され、だいたいは銀行の普通預金よりも高い利回りになります。

ファンドですので元本割れのリスクがありますが、過去一度も元本割れを起こしたことのない安全性の非常に高いファンドです。自動で運用に回されるので手数料なども取られませんし、銀行預金と同じようにいつでも出入金が可能です。

これと肩を並べるくらいに安全性が高いMMFというファンドがあります。これは申し込みが必要で、30日間を経たずに解約すると手数料がかかるという違いがあります。

会社によっては過去一度だけ元本割れが起きていますが、MRFより高金利。銀行で言えば一ヶ月程度の定期預金だと思ってください。

こうしたしくみを考えると、貯金を銀行に眠らせるくらいなら証券口座に預けることをおすすめ…するのが少し前までの案内ですが今は違います

2019年現在は、なんとこのMMFより前述した楽天銀行の金利の方が高いのです。つまり今の日本では、0.1%の利息であっても破格なんですね。定期預金を含めてです。

しかしいくら利息が大手の100倍でも、1000万円預けて一年後に1万円です。(10億預けても1万円しかもらえないよりマシですが。)

1980年くらいまでは、以下の図のように郵便貯金(現ゆうちょ銀行)の10年定期預金の利息は8〜12%もありました。100万円預けたら一年後には112万円。今考えると信じられない金利ですね。

出典:(株)農林中金総合研究所 季刊 組合金融 2001年春号

もちろん普通預金の金利も3〜4%ほどありました。3%も利回りがあれば、25年後にはおよそ倍になる計算です。100万預けていたら211万5千20円になります。

ほんとに!?銀行に預けているだけでお金が目に見えて殖えてたってこと…?

そういうことです。驚きますよね

あなたの親世代は、このようにして貯金で資産形成を図ることができました。でも今は?銀行に貯金を眠らせておいても利息はまさにすずめの涙。その上そこに手数料まで上乗せされるかもしれないのです。

はっきり言って、親に倣って銀行に貯金を置いておくのは賢いやり方とは言えません。

そこで合わせて検討したいのが、資産運用です。

賢い人は始めてる、分散型積立投資

私たちの感覚では、銀行預金につく利息はおまけ程度のものですよね。しかしこの状況は、世界では例外です。他の国ではちゃんと数パーセントの金利がつくのが当たり前なんです。

つまり、日本でなければ預けたお金は増えるものなんですね。

そこで、投資による資産運用を通じて利回りを確保することを考えてみましょう。

投資と聞くと怖いイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それは短期間で売買した場合(投資というより「投機」)を思い描いているのだと思います。私がおすすめするのは、分散型の長期積み立て投資です。

先ほど、利回りが3%もあれば25年でおよそ倍になると言いました。これは長期でその資産を保有し続けるからこそできる、長期の強みです。毎年利益を出し続ける必要のある、銀行にはあまりできないことですね。

加えて、今は積立投資においては良い時代です。

つみたてNISAiDeCoといったおトクな非課税制度が作られ、手数料ビジネスが横行していた投資信託で激しい価格競争が起きています。また少額から全世界にすら分散投資できる投信が日本にも登場するなど、良い商品が次々と作られているんです。

投資信託って騙されるイメージあったけど、今は手数料が安くて良い商品があるんだね

店頭ではあまり紹介されませんが、買う時も売る時も手数料がかからず運用コストも安いファンドがたくさん出ていますよ

下の図は、主要国の名目GDPをグラフにしたものです。日本の経済成長は1995年辺りから非常に鈍くなり、成長が長らく停滞していることがわかります。しかしアメリカをはじめ他の国では、右肩上がりの伸びを見せ成長し続けています。

出典:世界経済のネタ帳

世界は成長を続けている。この成長に与れる投資をすることで、堅実な資産運用のできる環境が今、日本にできているんです。

積立投資を始めるなら、いちばんおトクなのは〇〇証券

日本のここ30年近くの低金利は、世界でも例外的な、特異な低さです。それだけに、世界に目を向ければ今より良い利回りを得ることはそう難しくありません。

実は楽天銀行で0.1%の利息を得るには、楽天証券にも口座を作り二つの口座を結びつける必要があります(マネーブリッジ )。もちろん証券口座を作っても、利用しなければいけないわけではありません。手数料も取られません。

しかしこうした時代ですから、楽天銀行と一緒に楽天証券で積立投資を始めてみてはいかがでしょうか。ネット証券なら手数料の高い商品を窓口で薦められることもありません。

楽天のマネーブリッジ(もちろん無料です)は、楽天証券での取引で自由に楽天銀行の残高を使うことができる画期的なシステムです。また楽天証券なら楽天カードで積立金を支払うと、1%のポイントがつきます(月5万円まで)。このポイントは楽天での買い物だけでなく、証券取引にも自由に使えるもの。

今の時代に1%も還ってくるのはやはり破格です。特に積立投資やつみたてNISA(「少額非課税制度」の積み立て版)を始めるならば、楽天証券一択ですね。ネット証券でも各社特色がありますが、積立投資にいちばん力を入れているのが楽天だからです。

手数料ビジネスをしてきた金融機関の窓口と違い、ネット証券なら冷静に比較検討してわずかな手数料で積立投資が可能です。私も楽天銀行・楽天証券を利用し積み立て投資をしています。

ただ、投資ってよくわからない世界だと感じる人には、けっこう敷居が高いですよね。

ここでは投資を考えること自体が初めての「超」初心者向けに、積立投資のロードマップをシリーズで書いています。始める前に検索で疲れてしまわないよう、どこよりもわかりやすく必要な情報を盛り込んだつもりです。ぜひ役立ててみてください。

まとめ

お金のことは人生において欠かせない、大事なことです。しかし私たちはお金について十分に教育を受けてきたとは言えません。

日本人は金融リテラシーが低い傾向にあり、リテラシーによって貧富の差が広がっているとされる報告結果も出ています。*2

せっかくこの文章をここまで読んでくれたあなたには、ぜひお金について学んでこの時代を賢く生き抜いてほしいなと思います。

関連記事です。

楽天銀行と楽天証券の利用を検討するならこちらの記事がおすすめです。おトクな手順での申し込み方も解説しています。

今年の大きな経済ニュースでは、老後資金が2,000万円不足するという話もありましたね。しかしまだ希望はあります。

 

*1:読売新聞「マイナス金利拡大 示唆」2019年11月1日朝刊, 14(11)
*2:野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計~ いずれも前回推計(2015年)から増加、今後、富裕層の次世代である「親リッチ」獲得競争が活発化 ~ | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)

参考・参照:
金融商品仲介は楽天銀行(旧イーバンク銀行) 楽天証券×楽天銀行でぐっと広がる資産運用の幅 ネット銀行は楽天銀行
楽天カードクレジット決済で投信積立 | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券

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